大切なのは腰骨の角度

三角形の座面に軽く跨ぐように座ることで、骨盤と大腿骨の角度が揺るやかになり、骨盤が立ち易くなります。(図A参照)
腰骨が安定して立っている状態の上に、リラックスした上半身を真っ直ぐ上から乗せる・・・、これが腰を掛けた時の理想的な状態です。まさに座禅や正座の極意である「上嘘下実」がこれにあたります。
また、この姿勢が一番腰や上半身に負担を掛けない座り方でもあります。

一般的な椅子に座った姿勢は、骨盤と大腿骨の角度が鋭角になり、骨盤が後ろに傾斜しがちになります。そのため頭を支える背骨が丸く湾曲し、猫背や腰痛の原因ににもなっています。(図B参照)

特によく見かける座り方。背もたれに無理な姿勢でもたれてしま
い、腰や首筋に負担をかけています。(図C参照)

両足をしっかり床につける

脚の下部がアールになっており、若干揺れるようになっているため、真っ直ぐ座り、両足をしっかり床につけ、上半身でバランスをとろうとする意識が働きます。これはバランスボール等と同じような効果があり、座るだけで自然に美しく座るために必要な体幹の筋肉を養う事ができます。
また、両足をしっかりつけることで、骨盤をしっかり安定させることも大切な事です。
両足をしっかり床に着けて座った時、三角形の座面の角が中心になるため、簡単に体幹を意識できます。左右線対称の姿勢は、血液の循環を促し、集中力が増すなど人として機能的な状態をつくりだします。(図D参照)

立ち上がり易さも大切

『riku』の最大の特徴はデザインの美しさです。 日本の茶道に見られる、美しい姿、形を求めることで心を美しく磨く修練。 これは座る姿勢だけではなく、あらゆるもののかたちや人の所作の中に美を見出すことで、機能性と精神の豊かさを求めてきた、世界に誇れる日本独自の文化だと言えます。一般的な椅子の場合,立ち上がる時に重心を前に移動しなければ
ならない為、腰に強い負かを掛けてしまいます。(図E参照)